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インタビュー
インタビューvol.1【ハチドリ電力】自然エネルギーと社会活動の支援をもっと身近に

インタビューvol.1【ハチドリ電力|株式会社 BORDERLESS JAPAN】

【ハチドリ電力】自然エネルギーと社会活動の支援をもっと身近に

記念すべきインタビュー第1弾は、当サイトが今最も注目している電力会社【ハチドリ電力】です。

電気の新しいカタチを提案し、業界に新しい風を巻き起こしているハチドリ電力の魅力に迫ります。

<インタビュー日:2020年6月25日>

小野悠希(Ono Yuki)
株式会社 BORDERLESS JAPAN
ハチドリ電力WEBサイト運営責任者
LINEで電力切り替えに関する相談ができる「ハチドリ相談室」担当

樽見章寛(Tarumi Akihiro)
株式会社EXIDEA WEBメディアグロース事業部 マネージャー

ハチドリ電力をはじめたきっかけ

Web会議にてインタビューを実施

Web会議にてインタビューを実施

ハチドリ電力は2020年4月にスタートした新しい電力会社ですが、なぜハチドリ電力をはじめようと思ったのですか?きっかけがあれば教えてください。
ハチドリ電力をはじめようと思ったきっかけは地球温暖化に対する危機感です。

2019年の12月に日本として火力発電所を増やしていくという発表があったのを聞いたときに、地球温暖化を止めなければと思いました。

地球温暖化は様々な要因によって引き起こされていると思いますが、地球温暖化の原因について調べてみると、CO2排出量の約4割をエネルギー転換部門(発電部門)が占めているということがわかりました。(1)

さらに、家庭から排出されるCO2の割合をみてみると約50%が電気によるものだということがわかったんです。(2)

そこで、自宅の電気を火力発電などの電気からCO2を排出しない自然エネルギーに変えることでCO2の排出量を半分に削減することができるのでは?というところから自然エネルギーの電気を提供するべくハチドリ電力をスタートしました。

(参考)日本の部門別二酸化炭素排出量の割合 -各部門の直接排出量- 出典:JCCCA 全国地球温暖化防止活動センター
(参考)家庭からの二酸化炭素排出量の割合 出典:JCCCA 全国地球温暖化防止活動センター

CO2排出量の約半分が電気によるものだったとはびっくりです。電気をすべて自然由来のものに変えることができれば地球温暖化問題にも貢献できるわけですね。

ハチドリ電力の特徴

地球温暖化問題をきっかけとしてスタートしたハチドリ電力ですが、具体的にハチドリ電力にはどんな特徴があるのか教えてください。
はい!ハチドリ電力の特徴は大きく分けて以下の3つがあります。

  1. 実質自然エネルギー100%の電気のプランのみを提供(3)
  2. 自分が応援したい団体を選んで電気代の1%で継続して支援が可能
  3. 電気代の1%で自然エネルギーの発電所を増設

ハチドリ電力の3つの特徴

他の電力会社にはない特徴ばかりですね。それぞれ詳しくお伺いしてもよろしいですか?
もちろんです。それでは順番にお話しさせていただきます。

実質自然エネルギー100%の電気のプランのみを提供

自然エネルギーの電気料金プランを提供している電力会社は他にもありますが、ハチドリ電力では実質自然エネルギー100%のプラン1つしかご用意していません。(3)

これは、先ほど述べたとおり、ハチドリ電力がCO2排出量を削減することを目的としているからです。

せっかく環境に配慮して自然エネルギーのプランを使っていても、自然エネルギー100%でなければCO2をゼロにすることはできません。(4)

家庭からのCO2排出量を大幅に削減するためには、CO2を排出しない電気を使うのが1番です。

そのため、料金プランは実質自然エネルギー100%のプラン1つだけとさせていただいています。(3)

なるほど。たとえ自然エネルギーの電気であってもその割合によってはCO2を排出してしまうわけですね。実質自然エネルギー100%ならCO2もゼロにできると…シンプルでわかりやすいです!(3),(4)

では次に、2つめの特徴である「応援したい団体の支援ができる」という仕組みについて詳しく教えてください。

自分が応援したい団体を選んで電気代の1%で継続して支援が可能

これは、ハチドリ電力の1番の特徴です。電力自由化がスタートしたのは2016年ですが、実際に新電力に切り替えた人は全体の約2割だったというデータがあります。

面白いことに、新電力に切り替えた人たちは電気代が安くなるからという理由だったのですが、逆に言えば電気代が安くなるだけでは新電力に切り替えないという人がほとんどだったということです。

もちろん、新電力への切り替えについて知らないという人もいるかと思いますが、少なくとも、電気代が安くなるというメリットだけでは新電力に切り替える必要性を感じる人が少ないと言えます。

そこで、ハチドリ電力では環境にやさしい自然エネルギーの電気を普及するために、電気料金の1%を自分が応援したい団体に寄付できるという新しい価値をつけようと考えました。

【ハチドリ電力の仕組み】人にも地球にも優しい電気

電気を使って寄付ができるというのは新しいですね。寄付ができるという価値をつけようと決めた理由はあったんですか?
寄付という価値をつけるに至ったのは、弊社代表の田口がかねてより社会活動をしている人たちにお金がまわる仕組み、善意をカタチにできる仕組み作りに取り組んでいたことがきっかけです。

今までに何かしらの寄付をしたことがあるという人は結構な割合がいるのですが、継続して寄付するとなると難しい…。そこで、ハチドリ電力では、毎月の電気料金の1%という少額からの寄付を可能にし、無理なく続けられるようにしています。

さらに、ハチドリ電力では自分で応援したい団体を選んで寄付ができて、支援した団体から毎月活動レポートも届くので、より応援している実感が得られるようになっています。

ハチドリ電力で支援できる団体の例

ハチドリ電力は、まさに善意をカタチにできる新しい電気なんですね。素晴らしいです。続けて3つめの特徴について教えてください。

電気代の1%で自然エネルギーの発電所を増設

日本でも少しずつ自然エネルギーの割合が増えてきていますが、依然としてCO2を排出する火力発電が全発電量の大部分を占めています。

この状況から自然エネルギーの供給量を増やすには、新しく再生可能エネルギーの発電所を増やしていくことが必要です。

そこで、ハチドリ電力では毎月支払う電気料金の1%を再生可能エネルギーの発電所設置のために使用し、CO2の排出をしない自然エネルギーの供給量を増やす取り組みをしています。

現在は取次事業者として電力を販売していますが、ゆくゆくは自社の発電所で発電した自然エネルギーの電気を販売できるようにしていきたいです。

ハチドリ電力は取次事業者として電力を販売しているとのことですが、小売事業者としてではなく取次事業者として電力を販売する形式をとった理由は何かあったんですか?
はい、地球温暖化は近々の問題なので、今すぐ動く必要があり、とにかく早く始めたいという思いがありました。

先ほど述べたように、電力事業に参入しようと思ったのが2019年の12月です。ここから1番早く電力事業に参入するためには、まずは取次事業者としてスタートして、パートナーから電力事業について学びながら始めていくのが最速ルートでした。

取次事業者という形式をとったことにより、着想から半年も経たない2020年の4月にはハチドリ電力をスタートすることができました。

すごいスピード感ですね。それでは今後、小売事業者として展開する可能性もあるんですか?
そうですね。今の取次事業は1年半という期限を決めて始めたので、2021年の10月を目処に小売事業者になる予定です。

ちなみに電力を販売する方法として取次事業者以外にも代理店などいくつか種類があるのですが、取次事業者という形式にしたのは独自の料金プランを選ぶことができたからです。

小売事業者になれば料金プランも含めてできることが多くなるので、お客様にもより良いサービスをお届けできるようになるかと思います。

ハチドリ電力の料金プラン

続いて、ハチドリ電力の独自の料金プランについて詳しく教えていただけますか?
はい。ハチドリ電力の料金プランは、月500円の会費+電気料金+寄附金となっています。(5)

従来の電力会社の料金プランは、電気の仕入れ代などに利益が上乗せされた金額となっていますが、ハチドリ電力としてこだわったのは、電気料金に利益を上乗せしない「利益0円」の電気をお届けすることです。

ハチドリ電力の料金プラン「月額会費500円」+「電気仕入れ代(電気料金)」+「寄付金」

ハチドリ電力は実質自然エネルギー100%の電気をお届けしていますが、自然エネルギーの割合が増えるほどどうしても料金は高くなり、そこに利益を上乗せしてしまうと電気を使うお客様はとても高い電気料金を支払うことになってしまいます。(3)

そこで、ハチドリ電力では市場連動型の料金体系で市場の価格そのままの電気料金に設定し、利益を上乗せすることはしていません。

実際にハチドリ電力としての収入は会費の月500円のみです。(5)これはどれだけ電気を使っても変わりません。

月500円だけですか…。お客様からしたらありがたいと思いますが、事業的には大丈夫なんですか?
確かに利益はほとんどありません。事業を継続するのに必要なギリギリの金額ですかね(汗)

もちろん、たくさん電気を使うご家庭の料金を高く設定するという考え方もあるかと思いますが、儲けるところが1番ではないので、どんなに電気を使ってもハチドリ電力としては月500円しか頂きません。(5)

ハチドリ電力が目指しているところは、より多くの方に自然エネルギーの電気を使用してもらいCO2ゼロを実現することです。(4)

たくさん電気を使うご家庭ほど自然エネルギーに切り替えたときのCO2排出量の削減幅は大きいので、むしろたくさん電気を使うご家庭ほど切り替えへのハードルは低いほうがいいと考えています。

ハチドリ電力として月500円しか頂かないことが、今できる自然エネルギーを1番安くお届けする方法なので、多くの方が納得感をもって切り替えていただけると嬉しいです。(5)

ハチドリ電力に込めたメッセージ

自然エネルギーと寄付で新しい電気のカタチを提案しているハチドリ電力ですが、ハチドリ電力という名前やサービスに込めたメッセージなどがあれば教えてください。
ハチドリ電力という名前は「ハチドリのひとしずく」という南アメリカの先住民に伝わる物語が由来となっています。

「森が燃えたときに動物たちが我先にと逃げていくなか、世界最小の鳥と言われるくらい小さいクリキンディという名前のハチドリだけは、くちばしで水のしずくを1滴ずつ何度も行ったり来たりして火の上に落としていく。それを見ていた森の動物たちが『そんなことしていったい何になるんだ』と笑ったことに対して、クリキンディ(ハチドリ)が『私は、私にできることをしているだけ』と答えた。」—ハチドリ電力より

この物語は地球温暖化問題や社会活動への支援にも置き換えて考えることができます。

自分1人が自然エネルギーに切り替えても多くの人がCO2を排出する電気を使っているなら無意味なのではと思われるかもしれませんし、多額の寄付をしなければ社会活動の支援にはならないと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、1人の力は微力ではありますが決して無力ではありません。あなたのひとしずくで社会が動き、みんなのひとしずくで世界を変えることができます。

そのためにまずは、いま、私たちにできることから始めていくことが大切なのです。

ハチドリ電力という名前にはこうした想いが込められています。

素敵な想いが詰まっていますね。実際に現在ハチドリ電力で支援することができる団体はどれくらいあるんですか?
今WEBページに掲載されているのが36団体で、すでに一緒にやりたいと言ってくださっている団体が70団体ほどあります。(2020年8月3日時点)
すでにたくさんの団体が共感してくださっているんですね。支援できる団体のカテゴリーはどのようなものがあるんでしょうか?
現在11のカテゴリーがあります。スタートした頃と比較するとカテゴリーも団体の数もだいぶ増えてきていて、なかでも国際協力や子どもの貧困・教育問題に対する団体の数は多いですね。

また、お客様からの要望も多かったものの支援先として用意できなかった動物愛護のカテゴリーも、ようやく2団体の登録ができました。

このように、これからお客様の要望に応じて支援できる団体の数やカテゴリーをどんどん増やしていきたいです。

ハチドリ電力の支援団体カテゴリーリスト

これからの展望

これからハチドリ電力として目指していくことなど、今後の展望があれば教えてください。
まずは自然エネルギーのシェアを増やすことを1番に考えています。

電力供給の理想の形は「マイクログリッド」。大規模発電所の電力供給だけに頼るのではなく、地域ごとに小規模発電所を持ち、地域単位で電力の供給と消費が完結するシステムです。

マイクログリッド導入によって、自然エネルギーの導入が促進されることによるCO2排出量の削減や、災害時などに大規模発電所が発電できなくなっても安定した電力の供給が可能なことから電力品質の向上も見込まれ、地域資源の活用の面でも重要とされています。

このマイクログリッドという電力供給の形を実現するためにも、ハチドリ電力では自然エネルギー発電所の増設などを通して自然エネルギーの供給量を増やす取り組みを続けていきます。

また、これは完全に個人的なものですが、将来的には環境問題に対して電力事業で培った経験やつながりを活かして様々な面からアプローチができるように事業を展開していきたいと考えています。

最後に電気を使うみなさんへのメッセージを

それでは最後に、電気を使うみなさんへメッセージをお願いします。
私たちは、普段からよく「消費は投票」という言葉を使っています。

生活していくなかで私たちが選択したこと1つ1つがこれからの未来を創造していくことにつながっていくという考えです。

私たちが普段使っている電気は目に見えないのであまり実感を持ちづらいですが、どの電気を使うかによってこれからの地球の未来が決まっていくことになります。

しかし、そもそも電気の選択肢について今まで考えたことがない方も多くいらっしゃるはずです。

なのでまずは、今自分たちが選んでいる電気がどういったものなのか、そのうちどれくらいが火力発電によるものなのか、それを使い続けることによってどんな未来になるのかを知っていただいた上で、ハチドリ電力が提供する自然エネルギーが選択肢の1つになれればと思っています。

自分たちが生きている間だけでなく、自分たちのこどもや孫の代が生きる時代のことも考えて、どういう地球環境にしたいかをイメージして電気を選んでいきましょう。

ハチドリ電力のWEBサイトでは料金シミュレーションをすると年間どれくらいCO2が削減できるかを見ることもできます。

電力切り替えに関する不安やわからないことがあればLINEで相談できる「ハチドリ相談室」もありますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ハチドリ電力に切り替えるとどれくらいCO2が削減できるかがわかる

料金シミュレーションで確認できるCO2削減例

ありがとうございました!少しでもハチドリ電力の電気に興味が湧いた方は、ぜひWEBサイトもチェックしてみてくださいね!

参照・注釈
(1)日本の部門別二酸化炭素排出量(2018年度)|JCCCA全国地球温暖化防止活動推進センター
(2)家庭部門における二酸化炭素(CO2)排出の動向|JCCCA全国地球温暖化防止活動推進センター
(3)非化石証書(再エネ指定)の購入により、実質的に、自然エネルギー100%の電気の供給を実現します。
(4)「CO2排出量ゼロ」「CO2ゼロ」とは「CO2排出係数ゼロ」のことを指します。
(5)一般家庭の場合は月額会費500円。法人(お店・オフィス)の場合、月額会費は電気使用量に応じて500円、1,000円、2,000円のいずれかが適用されます。