一人暮らしをしていれば、ガス代をもう少し安くしたいなーと考えますよね。
そんなとき、自分と比べて「みんなはどのくらいガス代を使っているんだろう?」と気になることもあるでしょう。
この記事では、一人暮らしのガス代が平均いくらなのか、男女別に紹介。また、都市ガスとプロパンガスでどれくらい料金が変わってくるのかも比較しています。
そのほか、一人暮らしのガス代が突然高くなる理由や、ガス代をできるだけ節約するための方法も解説。ぜひ参考にしてください。
ガス代の節約方法を実践すれば、一人暮らしの生活費をなるべく抑えて好きなことに使えるお金が増えることでしょう!
もくじ
一人暮らしのガス代の平均はどれくらい?
まずは一人暮らしの1ヶ月あたりのガス料金の相場や目安を詳しく知るために、男女別の平均値を紹介します。以下のデータは、総務省が発表している「家計調査」を参照しています。
男性の一人暮らしの場合
一人暮らしの男性は、1ヶ月に平均して2,836円のガス代を支払っています。1ヶ月の生活費全体は168,721円が平均であり、およそ1.7%をガスの料金が占める計算です。
女性の一人暮らしの場合
女性一人暮らしの場合、1ヶ月のガス代の平均は3,164円となっています。生活費全体の平均は159,473円であり、およそ2%をガス代が占める計算です。
一人暮らしのガス代の平均 | ||
---|---|---|
男性 | 女性 | |
1ヶ月のガス代 | 2,836円 | 3,164円 |
1ヶ月の生活費 | 168,721円 | 159,473円 |
ガス代が占める割合 | 約1.7% | 約2.0% |
このように、男性・女性ともに1ヶ月のガス代の平均は約3,000円程度であることがわかりました。
ただし総務省の調査では、都市ガスもプロパンガスも総合して「ガス代」とされているため、実際には都市ガスとプロパンガスでやや料金が変わってくるでしょう。
次の項目では、都市ガスとプロパンガスでガス料金がどれくらい違ってくるのか解説します。
都市ガスよりプロパンガスの方が高い!ガス代はどれくらい違う?
家庭で使用するガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があり、一人暮らしに限らず一般的には都市ガスよりプロパンガスの方がガス代は高い傾向にあります。
一人暮らし世帯の場合に都市ガスとプロパンガスでどれくらいガス代が違うのか、比較シミュレーションをしてみます。
都市ガスは東京ガス(一般料金)、プロパンガスはENEOSグローブエナジーと仮定し、一人暮らしの一般的なガス使用量から1ヶ月のガス代の目安を比較表にまとめました。
都市ガス (東京ガス) |
プロパンガス (ENEOSグローブエナジー) |
|
---|---|---|
基本料金 | 759円 | 2,310円 |
従量料金 | 1,889円 | 3,821円 |
合計 | 2,648円 | 6,131円 |
※参考データ:ひのでやエコライフ研究所
上記の比較表を見ると、プロパンガスの方が1ヶ月あたり約3,500円も一人暮らしのガス代が高いことがわかりました。
年間では4万円以上の違いになってくるので、一人暮らし世帯では都市ガスにするのかプロパンガスにするのかで家計へのガス代負担が大きく変わってきます。
都市ガスよりプロパンガスの方が高い理由
都市ガスよりプロパンガスの方が高いことはなんとなくわかっていた一人暮らしの方も、実際に数字の違いを提示されると驚いてしまいますよね。
いったいなぜ一人暮らしの1ヶ月のガス代はプロパンガスの方が約3,500円も高くなってしまうのでしょうか。
都市ガスよりプロパンガスの方が一人暮らしのガス代が高い理由を簡単に解説すると、次の2つです。
- 都市ガスよりも供給コストがかかるから
- 家庭ごとに料金が違うから
都市ガスは地下のガス管を通してガスが送られてきますが、プロパンガスはガス会社がガスボンベを1軒1軒配送する仕組みですよね。
配送にかかるコストがプロパンガスの料金の高さにつながっているのです。
また、プロパンガスは設備などの状況により、家庭ごとに料金が違います。都市ガスのように一律料金ではないため、業者が高めの料金を設定することも可能なのです。
これが都市ガスよりプロパンガスの方がガス代が高くなる秘密です。
一人暮らしのガス代をできる限り抑えたいのであれば、プロパンガス(LPガス)ではなく都市ガスを選びたいところですね。
今月だけガス料金がやけに高い!その理由とは
一人暮らしをしていると、いつも通りに生活しているつもりでも、ある月だけ突然ガス代が高くなることってありますよね。
こちらでは、突然一人暮らしのガス代が高くなってしまう理由を見てみましょう。
ガスコンロは意外とガスを使わない
一人暮らしで自炊をする方なら、「料理でガスを使うのとお湯を沸かすの、一人暮らしだとどっちの方がガスを使うんだろう?」と疑問に思うこともあるでしょう。
実はガスコンロのガス料金はそれほど高いわけではなく、強火で1時間コンロを使ってもおよそ60円程度。
実際の調理では弱火や中火など火力を調節して使いますし、一人暮らしで強火で1時間も加熱する機会はほぼないでしょうから、ガスコンロのコストはとても安いんです。
一人暮らしのガス料金が高くなる主な理由は「給湯」
ガスコンロのコストが安いということは、ある月だけ突然に一人暮らしのガス料金が高くなる原因は給湯にあることがわかります。
実際、給湯器でお湯を沸かすにはたくさんのガスを使用するため、ガスコンロよりも給湯器の方がガス代は高くなるのが一般的。
具体的には、一般的な湯量・温度でお風呂を1回沸かした場合、1回でおよそ100〜150円くらいのガス代が必要となります。さらに追い焚きをする場合、よりたくさんのガス代がかかってきます。
また、シャワーを流し続けた場合のガス代は1分で約5〜6円ほど。シャワーを流しっぱなしだと水道代がかさんでしまいますが、ガス代に関してはお風呂よりシャワーの方が安い傾向にあります。
こういったポイントから、特に一人暮らしのガス代が高くなるのは「風呂焚き」と「追い焚き」が要因です。また、シャワーを長時間流しっぱなしにしたり洗い物でもお湯を使ったりする場合、ガス代が高くなってくるので注意が必要です。
夏より冬の方がガス代は高い
一人暮らしのガス代が突然高くなることには、季節的な要因もあります。
一般的には夏より冬の方がガス代は高くなります。その理由は、夏と冬では水道水の温度が違うから。
夏の温かい水をお湯にするよりも、冬の冷たい水をお湯にする方がたくさんのガスを消費するんです。
例えば東京都では、夏の水温は平均して25℃前後となっている一方、冬の水温は9℃以下に下がることもあります。
一人暮らしのお湯の設定温度が同じ40℃だとすると、25℃の水を温めるより9℃の水を温める方がガス代を消費するのも頷けます。
明らかにおかしい場合はガス漏れの可能性も
もしこれまでに紹介した理由が当てはまらないのに一人暮らしのガス代が高くなっている場合、どこかでガス漏れを起こしている可能性もあります。
ガス漏れの疑いがある時は、火災や爆発の危険もあるので、早急にガス会社へ連絡しましょう。
一人暮らしのガス代を節約する方法
一人暮らしのガス代が高くなる理由を確認したところで、一人暮らしのガス代を節約するための方法を紹介します。
「一人暮らしガス代が高い」とお悩みの方は、ぜひそれぞれの方法を試してみてくださいね。
方法①:プロパンガスを都市ガスへ切り替える
現在プロパンガスを利用している一人暮らしの方は、都市ガスへ切り替えるだけでガス代を大幅に節約することが可能です。
持ち家の一戸建て住宅にお住まいの一人暮らしの方なら、都市ガスが整備されている地域であればプロパンガスから都市ガスに切り替えることが可能。
その際は、ガス管を自宅まで引き込む工事が必要となります。工事は都市ガス会社が行うことになり、工事費用はガス会社に見積もりを出してもらう形です。
初期費用はかかりますが、長い目で見ると一人暮らしのガス代を節約できます。
一方、賃貸・分譲など集合住宅で一人暮らしをしている場合、ガス代を安くしたくても自分の独断でプロパンガスを都市ガスへ切り替えることはできません。
なぜなら、マンションやアパートなどの集合住宅では建物全体で設備を変えなければならず、戸別の切り替えはできないからです。
賃貸の場合は大谷さんの許可を得て、分譲の場合は住民全体の合意を得て、建物全体の設備工事をすることになります。
このように集合住宅でガス代を安くするにはかなりの苦労が必要ですが、都市ガスへ切り替えると一人暮らしのガス代が安くなるので、ぜひ方法を考えてみてくださいね。
なお、賃貸物件でガス会社を変更するための交渉術は次の記事でも詳しく解説しています。
⇒【5分で出来る】高いプロパンガス料金を年間8万円以上節約する方法
方法②:プロパンガス会社を変更する
何らかの理由から都市ガスへの切り替えが難しい場合は、プロパンガス会社を変更することでもガス代の節約になります。
プロパンガスは業者次第で料金が変わってくるので、別の業者に変更するだけで一人暮らしのガス代をかなり安くできるかも。
一人暮らしのプロパンガスを切り替える際は、次の3サイトでガス会社の一括見積もりをするのがおすすめ。
いずれも一人暮らしのライフスタイルに合わせたおすすめのガス会社を紹介してくれるので、プロパンガスの切り替えを検討する際にはぜひ利用したいサービスです。
なお、それぞれ紹介してくれる業者が異なる場合もありますので、一人暮らしにとって1番安い業者を見逃さないためにも3サイト全てを使って見積もりしてみることをおすすめします。
方法③:都市ガス会社を変更する
現在すでに都市ガスを利用中の一人暮らしの方は、都市ガス会社を変更することで一人暮らしのガス代を節約できます。
過去には都市ガスといえば地域の大手ガス会社で契約するしかなかったのですが、今ではガス自由化により複数のガス会社から自由に都市ガスを選べるようになっています。
一般的に大手ガス会社は料金が高いので、新ガス会社へ変更することで年間数千円単位のガス代節約になります。
一人暮らしが都市ガスの切り替えを検討する際は、一括比較サービス「ガスチョイス」を利用するのがおすすめ。
ガスチョイスはプロパンガスも都市ガスも対応してくれる一括見積もりサービスなので、一人暮らしのガス代節約のためにもぜひご活用ください。
なお、都市ガス会社の変更は賃貸マンションでも大家さんの許可は必要ない(何らかの設備工事が必要な場合を除く)ので、集合住宅で一人暮らししている方でも気軽に変更できます。
方法④:ガスの消費をなるべく抑えるように心がける
一人暮らしのガス代を節約するためには、ガス会社の見直しだけではなく日々の習慣も見直すのがおすすめ。
例えば、シャワーの温度は手元の混合水栓で調節するのではなく、給湯器の方でちょうどいい温度に設定する方が、ガスの消費を抑えて一人暮らしのガス代を安くできます。
また、せっかくお風呂を沸かしても入浴するのが数時間後になってしまうと、一人暮らしでも追い焚きの必要が出てきます。
追い焚きはガス代が高くなるので、ガス代を安くしたい一人暮らしの方はお風呂を沸かしたらなるべく早めに入浴するのがいいでしょう。
方法⑤:ガスと電気をセット契約する
一人暮らしのガス代を節約する方法として、ガスと電気をセット契約する方法もあります。
プロパンガスや都市ガスの会社を変更するだけでなく、電気会社も同時に見直すのがいいでしょう。
業者によってはガスと電気をセット契約するとお得になるところがあるので、一人暮らしのガス代と電気代をトータルでお得にできます。
一人暮らしでガスと電気のセット契約を検討する際は、無料の「おまかせ電気・ガスコンシェルジュ」を利用するのがいいでしょう。
ガスと電気のセット割引は複雑な計算をして比較する必要がありますが、コンシェルジュへ相談すれば手間なく簡単にガス代と電気代を節約できます。
また、プロパンガスや都市ガスを切り替えてガス代を安くするのが難しい場合は、電気代だけでも安くするのがおすすめ。
新電力への切り替えはガス代を安くするよりもハードルが低いので、電気代だけでも安くなれば一人暮らしの生活費負担を抑えられます。
電気代の切り替えを検討する際は、当サイトのトップページで全国の電力会社を一括比較シミュレーションできます。こちらも登録不要・完全無料なので、お気軽にご利用ください。
ガス料金の節約に関するQ&A
一人暮らしのガス代を節約する方法をいくつか紹介しましたが、不安な点やわからないことが出てきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらでは、一人暮らしのガス代の節約に関してよくある疑問をQ&A形式で紹介します。
新ガス会社へ切り替えるとガスの品質が落ちない?
都市ガスを新ガス会社へ切り替えることで、ガスの品質が落ちないか心配になる一人暮らしの方もいますよね。結論からお伝えすると、ガスの品質はどのガス会社から購入しても同じなのでご安心ください。
なぜなら、新ガス会社を契約してもこれまでと同じ大手ガス会社のガス管を通してガスが届けられるからです。「新ガス会社だから謎の化学物質が混入したガスを送られる」といった心配はないので、ご安心ください。
トラブル時の対応は大丈夫?
一人暮らしをしていると、ガス機器に不具合が生じることもありますよね。一人暮らしなので不具合の連絡も自分でしなくてはなりませんし、「新ガス会社だと対応とか大丈夫かな?」と不安に思うこともあるでしょう。
その点もご安心ください。一人暮らしで新ガス会社と契約している場合でも、ガス機器の不具合は地域の大手ガス会社が対応してくれます。
まとめ:ガス会社を見直すことが一人暮らしの節約のカギ
この記事では、一人暮らしのガス代が平均していくらぐらいなのか、プロパンガスと都市ガスでどれくらいのガス代が違ってくるのか、詳しく解説しました。
記事の要点を簡単にまとめると、次の通りです。
- 一人暮らしのガス代は平均して3,000円程度
- 都市ガスよりプロパンガスの方が月々数千円高くなることも
- ガス代が高くなる主な理由は湯沸かし
- 一人暮らしのガス代を安くするならガス会社の見直しは必須
一人暮らしのガス代を節約するには「追い焚き回数を減らす」などの工夫もできますが、何よりガス会社を見直すことが最大の節約ポイントです。
記事内で紹介したガス比較サービスやコンシェルジュサービスも活用して、一人暮らしのガス代をできるだけ安く抑えましょう。
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料金シミュレーションでおよそ最適な電力会社を決めることはできますが、実際には、ガスと一緒に契約した方がお得に利用できるなど、電気料金だけでなく、ガス料金も併せて検討した方が良い場合もあります。
その上、電気の使用状況、ガスの使用状況なども考慮しなければならないため、自分のライフプランに最適な電力会社・ガス会社を選ぶのは本当に大変です。
実際、まだどの電力会社・ガス会社と契約するか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
そんなあなたは、ぜひ、当サイトから「おまかせ電気・ガスコンシェルジュ」をご利用ください!
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