電力の自由化が始まり、法人だけでなく、個人でも自由に電力会社を選べるようになりました。
以前から法人は自由に電力会社を選ぶことができたのですが、まだ大手電力会社(東京電力など)を利用している企業がほとんどで私の会社もそのひとつでした。
正直なところ、大手電力会社の料金プランは新電力会社と比較すると高いです。
私は以前からこのサイトを運営していたため、大手電力会社のままだと毎年無駄な費用を捻出して非常に損だということを認識していました。
そこで会社の会議で電力会社の切り替えを提案し、切り替えたところ約12%ほど電気代を節約することに成功しました。
もし電力自由化をきっかけに電力会社の変更を検討してるならなるべき早く切り替えた方がお得です。
この記事では企業での電力会社切り替えの経験を元に、
- 出来るだけ損せずに
- 効率よく
- 最安値の電力会社を見つける
方法を共有したいと思います。
会社の経営者の方や経理担当社の方は参考にしてみてください。
もくじ
電力会社切り替え3つメリット
今までと同じ電気の使い方で無条件で料金が安くなる
紹介される電力会社や料金プラン、事業内容によって異なりますが、大手電力会社(東京電力、関西電力など)から乗り換えると大体5~25%ほど電気代を削減することができます。
削減と言ってもこまめに電気を消すなどの節電をすることなく、今までと同じ電気の使い方で電気代を節約できるのがポイントです。
特に大量の電気を利用する工場や施設の場合、節約できる金額はかなり顕著になります。
年間電気代 | 500万円 | 1,000万円 | 5,000万円 |
削減率5% | -25万円 | -50万円 | -250万円 |
削減率10% | -50万円 | -100万円 | -500万円 |
削減率15% | -75万円 | -150万円 | -1,000万円 |
削減率20% | -100万円 | -200万円 | -1,500万円 |
このように現在の電力使用量が多い、かつ削減率が高い電力会社に乗り換えることができれば、会社の売上を伸ばすよりも効率よく純利益を増やすことができます。
工事不要・初期費用もかからない
電力会社の切り替えは基本的に工事不要、初期費用0円の場合がほとんどです。
現在、スマートメーターを利用されている場合、工事の必要はありません。
我が家のスマートメーター
このようなデジタル式になっていて、検針員による測定が不要です。
アナログメーター
アナログメーターの場合、電力会社の検針員が定期的に計測しに来ます。
(引用元:東芝産業機器システム株式会社)
電気メーターがアナログメーターの場合、スマートメーターへの切り替え工事が必要になりますが、工事費用はかかりませんし、だいたい30分程度で終了します。
工事が必要だとしたらメーター周りがコンクリで固められている、蔦が絡まっているなど簡単に工事できない場合のみで例外パターンです。
なぜ無料なのかというと国として2020年までに全国でアナログメーターを廃止、スマートメーターへの切り替えを目標としています。
スマートメーターならインターネット経由で電力使用量を測ることができるため、検針員のコスト削減やIoTデータ分析の材料として活用することができます。
停電の心配はない
電力会社を切り替えると停電を心配するかと思いますが、その心配は無用です。
日本では送電網に関しては大手電力会社のものを流用していますし、電力会社の発電システムがストップしたとしてもセーフティネットとして大手電力会社の電力供給に自動的に切り替わるシステムになっています。
つまり、簡単に言うと、東京電力や関西電力といった大手電力会社が停電になった場合のみ停電になるという仕組みになっています。
今まで同様、停電のリスクは全企業同じです。
電力会社切り替えのデメリット
オフィス全体で電力会社が指定されていると切り替えられない
自社ビルや自社工場の場合、自由に電力会社を切り替えることができますが、オフィスビル全体で高圧一括受電契約をしている場合、電力会社を切り替えることは難しいです。
高圧一括受電とはビルオーナーがビル一棟単位で電力会社を契約している契約なので、部屋ごとに好きな電力会社を切り替えることができません。
もし、オフィスをレンタルしている場合は、まず契約内容を確認してみることをおすすめします。
切り替えまで1~2ヶ月ほどかかる
法人向け電力会社の場合、切り替えにはおおよそ2ヶ月ほどかかります。
一般家庭向けの切り替えと異なり、
- 見積書の送付
- 申し込み
- 必要工事の確認
- 契約締結
といった工程を踏むため、どうしても時間がかかってしまいます。
おすすめの方法は見積もりを数社同時にする
では、具体的な電力会社の探し方ですが、
- 自力で電力会社を探す
- 法人向け一括比較サイトを利用する
この2つの方法があります。
おすすめは「法人向け一括比較サイト」を利用することです。
各電力会社ごとに料金表は掲載されていますが、現在電力会社は全国に約500社以上あり、その中からあなたの会社に合ったプランを見つけるのはかなり時間や知識がかかる作業です。
自力で電力会社を探すのはかなり時間効率が悪く、間違った選択をする可能性が高いです。
比較サイトを利用すれば、現在の電気の利用状況を入力するだけで担当者がいくつかの電力会社を提案し、電気代の削減率・削減額をシミュレーションしてくれます。
比較サイトは紹介型のビジネスプランなので、切り替え手数料は契約する電力会社が支払うことになっています。
そのため、あなたの会社の自己負担は0円です。
ただし、各比較サイトによって紹介可能な電力会社の種類や数は異なります。
そこで、おすすめしたいのは複数の法人向け電力会社比較サイトに見積もり依頼をすることです。
例えば、1つの比較サイトに見積もり依頼をしたとしましょう。
今回は法人向け最大手のスイッチビズに見積もってもらいました。
- スイッチビズ:A電力、B電力、C電力、D電力、E電力
このように1つの比較サイトの場合、だいたい候補は5社ほどで選択肢は少ないです。
もしかしたらもっと良い電力会社が本当はあるかもしれません。
そこで、見積もりサイトを1つ増やすと、
このように1社ほど被ることはありますが、比較できる候補は増えます。
特に比較サイトによって扱っている電力会社の種類や数は異なるので、リスクヘッジのためにもいくつかのサイトで見積もりを行うのが、賢い電力会社の選び方です。
複数の電力会社比較サイトに見積もり依頼すれば・・・
- 自分で探す手間が省ける
- 候補となる電力会社が増える
- より安い電力会社を見つけることができる
法人・高圧向け電力会社見積もりサイトランキング
あらかじめ言っておきますが、このランキングは私個人の独断と偏見です。
実際に比較サイト何社か見積もりを受けた中で、
- 候補の電力会社の質
- 対応の良さ
で順位付けしています。
見積もりした中で「これはないな…」という比較サイトは除外しています。
家庭向けの電気・都市ガス・LPガスの比較サイトである「タイナビスイッチ」の法人向けバージョンです。
個人向けのタイナビスイッチは正直微妙ですが、スイッチBizは提携電力会社も多く、その中から5つ提示してくれるスタイルです。
まとめ:早めに乗り換えるほどお得!
電力会社の切り替えは出来るだけ早く行えば行うほど特になるシステムです。
大手電力会社の料金プランは新電力会社と比較すると数%~数10%高く、そのまま放置しておけば置くほど、損になっていきます。
そのため、早めにあなたの会社に合った電力会社を見つけて、賢く・お得に費用を削減してみましょう!
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料金シミュレーションでおよそ最適な電力会社を決めることはできますが、実際には、ガスと一緒に契約した方がお得に利用できるなど、電気料金だけでなく、ガス料金も併せて検討した方が良い場合もあります。
その上、電気の使用状況、ガスの使用状況なども考慮しなければならないため、自分のライフプランに最適な電力会社・ガス会社を選ぶのは本当に大変です。
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