電力会社を変更しても、必ず電気代が安くなるわけではありません。料金が上がったという事実だけで、不正な請求や契約の失敗と決めつけず、同じ条件で請求内訳を確認しましょう。
1.料金構造が使い方に合っていない
基本料金が低くても、電力量料金や調整額を含めると高くなる場合があります。電気代は単純な「基本料金+単価×使用量」だけで決まるとは限りません。燃料費調整額・市場価格に応じた調整額・再エネ賦課金・各種手数料など、プランごとの算定方法を確認します。
段階制の料金では使用量によって適用単価が変わり、時間帯別や市場連動型では使う時間も影響します。調整額に上限があるかどうかも比較のポイントです。
たとえばLooopでんきの現行「スマートタイムONE」を、旧記事の固定26円/kWh・基本料金0円という表で判断することはできません。現在の料金構成には市場連動の電源料金等と制度対応費などがあり、エリア・契約条件に応じた公式の計算方法を確認する必要があります。
2.使用量や比較する月が違う
切り替え前より在宅時間が長くなった、暖房・給湯を多く使った、検針日数が増えた場合は、単価が低くても請求額が増えることがあります。比較では請求額だけでなく、使用量(kWh)、対象期間、契約容量をそろえます。
同じ使用量でも燃料費・市場価格・再エネ賦課金・国の支援などで単価が変わります。シミュレーションの基準月や除外費目も確認し、その結果を将来の請求額の保証として扱わないでください。
3.割引が終了した・適用されていない
初年度限定割引やポイント特典は、期間終了後に負担が増える場合があります。申込経路、対象プラン、エントリー、支払方法などの条件を満たしているか確認しましょう。
ポイントを現金の値引きと同じように扱えるとは限りません。利用期限や用途も含め、特典がない通常時の料金と分けて比較します。
4.セット契約や手数料が増えた
電気と通信・ガスなどのセット契約は、必要なサービス全体で判断します。使わないサービスの月額料金や、紙の請求書・払込票の手数料が増えると、電気の値引きを上回ることがあります。
解約時の費用や、電気だけ切り替えると失われる他サービスの割引も確認してください。契約書と請求明細を照らし合わせると、電気そのものの値上がりと付帯費用を区別できます。
請求額が増えたときに確認する順序
- 変更前後の請求期間、使用量、契約容量を確認する。
- 基本料金・電力量料金・調整額・賦課金・手数料を分けて見る。
- 契約時の説明書面と割引条件を確認し、不明な費目を契約先に問い合わせる。
- 同じ使用条件で他プランを試算し、解約費用を含めて見直す。
通常の同一住所での切り替えでは、新しい小売電気事業者が旧契約の解約手続きを進めます。引っ越しで旧住所を停止する場合などは別の手続きになるため、各社の案内に従ってください。
身に覚えのない契約や、説明と異なる請求があるときは、契約先に確認するとともに消費者ホットライン188へ相談できます。切り替える意思がない場合は、突然の訪問や電話で検針票の情報を伝えないようにしましょう。
旧記事の検針票画像について
以下は旧記事の参考画像です。現在の各社の請求書形式や料金を示すものではありません。実際の比較にはご自身の最新の明細を使用してください。

確認に使った公式情報
確認日:2026年9月10日。最新の料金・契約条件は各社公式サイトで確認してください。
電気・ガスコンシェルジュの受付状況
現在、当サイト経由の電気・ガスコンシェルジュは受付を停止しています。相談のお申し込みは受け付けておりません。電気・ガスの契約や料金については、各事業者の公式窓口へお問い合わせください。


