電力自由化

また不正か!?電力会社の取り戻し営業って何?行われるとどうなる?

テレビでも報道されていた大手電力会社による「取り戻し営業」。

ニュースを見ていても具体的にどのような行為が行われているのかよくわからない方もいると思います。

そこで、

  • 取り戻し営業とはなにか?
  • 行われてしまうとどうなるのか?

を解説していきます。

そもそも電力自由化って何?

電力会社の切り替え自体をよくわからない方のために簡単に電力自由化について解説します。

電力自由化は簡単にいうと「電力販売の規制緩和」です。

電力自由化が行われた背景

電力自由化が行われた理由は企業同士の競争です。

企業同士の競争が過熱すると、

  • 顧客獲得のため、今までよりも料金が安くなる
  • 新たな技術の誕生
  • 画期的なサービス

など、業界全体に多様性が高まることが期待できます。

かつては電話事業も電電公社が独占して行っていましたが、それが民営化され今では3大キャリア、MVNO(格安SIM)など様々なバリエーションが増え、それぞれの企業が顧客獲得のためにこぞって競争している状況です。

以前と比べると、消費者にとってピッタリな会社や料金プランを選べるようになりましたよね。

このように新規参入できる企業を増やすことで、

「電力産業をみんなで盛り上げていこうぜ!」

というのが、電力自由化です。

電力自由化が始まってどうなった?

電力自由化が始まった当初は、「コケた」、「失敗した」と言われていましたが、現在では新電力会社への乗り換えは全体の2割ほどまで伸び、少しずつ業界全体が盛り上がってきました。

最近では、Looopでんき、ENEOSでんき、東京ガス、auでんきもテレビCMを打つほどです。

徐々ではありますが、以前と比べると電力会社の乗り換え自体の認知度は増えてきました。

実際に新電力会社を契約してみると、今までよりも安くなるケースがほとんどです。

また、危惧されていた安全性ですが、送電網や変電所は従来と同じものを利用していますし、新電力会社が倒産や撤退した場合に地域の電力会社が助けるバックアップ制度もあります。

そのため、私たち消費者にとっては、

  • 今までと同じ安全性を維持しつつ
  • 電気代が安くなる

いい事ずくめの状況なのです。

大手電力会社の取り戻し営業って何?

では本題の大手電力会社の取り戻し営業について解説していきましょう。

この大手電力会社とは、東京電力や関西電力といった今まで私たちが契約していた地域の電力会社です。

先程説明したとおり、大手の電力会社からの乗り換え率は20%になっています。(1年ほど前は10%ほどでした)

そのため、大手の電力会社からの乗り換えは日々増え続けており、売上もかなりの勢いで落ち続けているのではと予想されます。

売上を元に戻すためには、

  • 他社に負けない営業努力
  • 魅力的な料金プランやサービス

を打ち出す必要があります。

しかし、大手電力会社は今まで努力をしないでも売上を上げることができていた企業です。

新興企業と違って社員の給料も高いですからね。

減っていく売上の中で給与を維持するには、料金を下げることも難しいのでは?

と思います。

そこで、確実に他社へ乗り換えられないようにするにはどうしたらいいのかと考えて行ったのが、取り戻し営業でしょう。

取り戻し営業とは、大手の電力会社から他社へ乗り換える顧客に対して、その他社よりも安い料金を提示して、乗り換えさせないという方法です

簡単にいうと、裏取引のようなイメージですかね。

お客さんも電力会社に期待することは安い料金だと思います。

そりゃあ乗り換えようと思っていた電力会社よりも安くされたら乗り換えないですよね?

取り戻し営業は規制しないとどうなる?

大手の電力会社が行った取り戻し営業は放置しているとどうなるのでしょうか?

1.顧客間での値段の違い

例えば、AさんとBさんは大手電力会社の同じ料金プランを契約していたとします。

なんとか電気代を安くしようと考えたAさんは大手電力会社からLooopでんきに乗り換えようとしました。

すると、Aさんは大手電力会社から「Looopでんきよりも安くするよ!」と言われ、「それならいっか」と乗り換えをキャンセルしました。

そうなるとAさんとBさんが同じ電気量を使っていたとしたらAさんのほうが安くなってしまいますよね。

もしそのことをBさんが知ったら「不公平だ!」となるのは、間違いないでしょう。

2.電力産業の沈静化

取り戻し営業の一番の理由は電力産業自体の盛り上がりが落ちてしまうことです。

そんな裏でこそこそ他の電力会社が実現できないくらいの安い料金をやられたら、電力会社の乗り換え自体が沈静化していきます。

それで、新電力会社の顧客が減り、倒産するような企業が出てきてしまうと、国が最初に求めていた

  • 電力業界の多様性
  • 消費者にとってのメリット(安い料金、良質なサービス)

が徐々に失われていってしまうことになります。

まとめ

電力自由化が始まって2年以上経ちますが、少しずつ一般にも浸透していった矢先にこのニュースは少し残念でしたね。

報道にもあったとおり、年内にも規制が入るだろうし、報道されたことによって取り戻し営業もなくなっていくでしょう。

電力自由化のメリットは、

  • 今までと同じ電力の使い方で電気代が安くなる
  • 電力以外の様々なサービスを受けることができる
  • 環境に優しい発電方式の電気を使える

など、私たちにとって多くの恩恵を受けることができます。

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