いわて電力は「地域貢献しながら料金削減もできる」がコンセプトの電力会社で、支払った料金の一部は岩手県の地域貢献活動に利用されています。
岩手県だけではなく、東北電力エリア(岩手、青森、秋田、宮城、山形、福島、新潟)全域で契約可能で東北電力よりも安く電力を利用することが可能です。
ただし、良いことばかりでなく、申し込み前にチェックしておきたい注意点もいくつかあります。
この記事では
- いわて電力の料金プラン
- 実際の利用者の口コミや評判
- メリット・デメリット
を3つに分けて解説し、これからいわて電力への乗り換えを検討している方にの参考になる内容となっています
東北電力といわて電力との料金比較
東北電力といわて電力の基本プランである「従量電灯B」と「おうち電灯B」の料金を比較していきます。
東北電力といわて電力の料金はそれぞれ基本料金と従量料金によって計算することができます。
- 基本料金:必ずかかる最低料金
- 従量料金:1kWhあたりの単価
- 電力使用量:その月に使用した電力量の合計
例えば、基本料金が860円、従量料金が20円、電力使用量が500kwhの場合、
860+20×500=10,860円という計算になります。
基本料金
東北電力の基本料金は下の図のように契約アンペア数が大きくなるにつれて、料金も高くなります。
いわて電力の基本料金は東北電力と同じ価格設定になっています。
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
30A | 972.00円 | 972.00円 |
40A | 1,296.00円 | 1,296.00円 |
50A | 1,620.00円 | 1,620.00円 |
60A | 1,944.00円 | 1,944.00円 |
従量料金
東北電力の従量料金は~120kWh、120~300kWh、300kWh~の3段階に分かれていて、段階的に高くなっていく仕組みになっています。
いわて電力はも同様の3段階制になっており、120kWh以降の単価が安くなっています。
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
~120kWh | 18.24円 | 18.24円 |
120~300kWh | 24.00円 | 24.87円 |
300kWh~ | 26.30円 | 28.75円 |
いわて電力に乗り換えた場合の料金をシミュレーション
1人暮らし~6人暮らしまでの世帯人数別の料金シミュレーションを行ってみました。
世帯別の電力使用量は総務省の家計調査のデータを元にしています。
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
年間料金 | 72,403円 | 73,653円 |
年間節約額 | ⇒1,250円お得 |
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
年間料金 | 111,009円 | 114,867円 |
年間節約額 | ⇒3,858円お得 |
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
年間料金 | 135,254円 | 141,008円 |
年間節約額 | ⇒5,754円お得 |
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
年間料金 | 143,087円 | 149,208円 |
年間節約額 | ⇒6,122円お得 |
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
年間料金 | 172,538円 | 181,041円 |
年間節約額 | ⇒8,503円お得 |
いわて電力 | 東北電力 | |
---|---|---|
年間料金 | 207,854円 | 219,647円 |
年間節約額 | ⇒11,793円お得 |
このようにどの世帯人数でもオトクになるという結果になりました。
そこで次は、他の新電力会社との料金比較いわて電力利用者の口コミや評判をまとめてみました。
いわて電力利用者の口コミや評判まとめ
Twitterに投稿されているニチデンの口コミや評判をまとめてみました。
4月に電力小売りを始めた岩手電力は売り上げの1%を野球少年応援、サッカー少年応援、スポーツクライミング応援、こども食堂応援、こども(医療的ケア児)支援、防災教育支援の社会貢献に充てるプランを提案。これは東日本の震災時の経験から生まれたプランで契約者は好きなものを選べるんだよ。
— にゃん吉@ファイグー (@camatome) April 16, 2018
地方での電力の地産地消とかって基本的に虚構なので、だったら地域独自の電力小売で地元に還元するという取り組みのほうが現実的。「電力ふるさと納税」みたいな。 > 新電力で子供に夢を 岩手電力が独自プラン:日本経済新聞 https://t.co/f7VC8JPYjT
— ashikagunso (@ashikagunso) April 14, 2018
https://twitter.com/0oJPu3IeiZuZiAm/status/978429688648417282
- 岩手県への地域貢献活動が魅力的
- 地元出身者もいわて電力を支援
いわて電力は売上の一部を岩手県への地域貢献活動に当てる「ふるさと納電」活動を積極的に行っています。
職員として地域雇用も積極的に行っており、岩手県を盛り上げよう、良くしようという姿勢に共感を持っている方が多いようです。
また、花巻東高校出身のプロ野球選手菊池雄星投手(元西武ライオンズ⇒現シアトル・マリナーズ)もいわて電力を応援しており、プロ野球ファンへの認知度も高まっているようです。
いわて電力のメリット・デメリット
いわて電力の料金プランや利用者の口コミや評判を調べていくうちに分かったメリット・デメリットをまとめてみました。
いわて電力のメリット
電気代の一部が地域貢献活動に充てられる
いわて電力は集めた電気料金の一部を地域貢献活動に利用しています。
申込時に6種類の支援プラン(野球、サッカー、水泳、子供、医療、防災)を選ぶことができ、あなたの電気代が支援したい活動団体の活動費として利用されます。
また、様々な支援活動を行っており、それは以下のレポートにまとめられています。
作業料が無料。安全サポートが付いてくる
いわて電力に契約すると、24時間365日対応の「いわて電力安心サポート」が無料で付いてきます。
具体的な内容は、
- ガラスのトラブル
- ガスのトラブル
- 電気のトラブル
- 水回りのトラブル
- カギのトラブル
の5つです。
本来であれば専用の業者に有料で頼まないと解決できないトラブルを無料で対応してくれるかなりお得なサービスです。
解約時に違約金がかからない
いわて電力は解約時に違約金などの事務処理手数料はかかりません。
しかし、ネットやスマホなど別のサービスと抱き合わせて契約している場合、電気に関しては違約金がかかりませんが、他のサービスの違約金などはかかる可能性があります。
いわて電力のデメリット
他の新電力会社と比較するとそこまでお得ではない
東北電力からいわて電力に切り替えれば、電気代は確かに安くなります。
しかし、他の新電力会社と比べてしまうとそこまでお得ではありません。
- H.I.Sでんき:-3,675円/年
- いわて電力:-1,250円/年
- あしたでんき(たっぷりプラン):-28,021円/年(最安値)
- いわて電力:-11,793円/年
これらはあくまで一例ですが、あなたのライフスタイルや電力使用量によって最安値の電力会社は変わってきます。
もし、「できるだけ一番安い電力会社を選びたい!」と考えているのなら、全国の電力会社を一括比較してみることをおすすめします。
あなたの電力使用量や地域、契約アンペア数など簡単な項目を入力するだけで、全国の電力会社からあなたの生活スタイルにあった最安値の電力会社をランキング形式で確認することができます。
自身にピッタリと合った電力会社を選ぶだけで、年間数万円も得をするケースも非常に多いですし、電力会社の乗り換えは申し込むだけで特に面倒な工事や手続きは必要ありません。(現在の電力会社への解約手続きは新しい電力会社が行う仕組みになっています)
今までとまったく同じ電気の使い方で電気代を節約できるで、電力会社はできるだけ早く乗り換えた方がお得です。
オール電化向けの料金プランがない
いわて電力にはオール電化向けの料金プランはありません。
現在オール電化住宅にお住まいの場合、ほとんどの方が夜間料金の安いオール電化向けの料金プランに加入しているかと思います。
オール電化住宅は深夜に電気を使い、日中に使う熱量を貯め込む仕組みになっているので、深夜料金の安い料金プランと非常に相性が良いです。
しかし、いわて電力は時間帯問わず、一律の料金になっているので、乗り換えると逆に高くなってしまう可能性がかなり高いです。
そのため、オール電化住宅に住んでいる方は現在の大手電力会社のオール電化向けプランのままにしておくほうがいいでしょう。
まとめ:電気代が安くなって地域貢献もできて一石二鳥
いわて電力の料金プランや利用者の評判、メリット・デメリットについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
いわて電力は東北電力よりも料金が安いだけではなく、支払った金額の一部が地域貢献活動に使われる簡単に言ってしまえば「一石二鳥な電力会社」です。
例えば、自分の好きな野球に支援すれば、最終的にはファンのあなたに帰ってきますし、安く電気を使えて、応援できてお得ですよね。
ただし、支援活動に使われる反面、他の新電力会社と比較すると料金設定は高めです。
そのため、
- 程々に安く岩手県を応援したい⇒いわて電力
- できるだけ安い電力会社を利用したい⇒他の新電力会社(あしたでんき、HTBエナジーなど)
という選び方がおすすめです。
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料金シミュレーションでおよそ最適な電力会社を決めることはできますが、実際には、ガスと一緒に契約した方がお得に利用できるなど、電気料金だけでなく、ガス料金も併せて検討した方が良い場合もあります。
その上、電気の使用状況、ガスの使用状況なども考慮しなければならないため、自分のライフプランに最適な電力会社・ガス会社を選ぶのは本当に大変です。
実際、まだどの電力会社・ガス会社と契約するか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
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