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電力自由化
XOOM(ズーム)エナジーは友達なくす!怪しいその実態を暴いてみた

XOOM(ズーム)エナジーは友達なくす!怪しいその実態を暴いてみた

先日友人から「XOOM(ズーム)エナジーって知ってる?電気代安くなるみたいなんだけど」と相談されました。

正直聞いたことがなかったので、詳しく調べて見たところ、かなり悪質なマルチ商法じみた方法で契約件数を増やしている電力会社のようです。

運営会社はACNジャパンという外資系企業でMLM(簡単に説明するとマルチ商法)を行っている企業で、ついに日本の電力事業に手を伸ばし始めたようです。

そこで、この記事では、ズームエナジーの料金システムや裏側、解約方法などをまとめてみました。

(友人にはきちんと説明し、ズームエナジーと契約しなかったそうです)

【料金プラン】ズームエナジーがお得なのは最初の3ヶ月目まで

ズームエナジーの料金プランですが、確かに大手の電力会社(東京電力や関西電力など)よりも安くなっています。

(例)東京電力とズームエナジーの料金比較

基本料金
  ズームエナジー 東京電力
30A 839.40円 842.40円
40A 1,119.20円 1,123.20円
50A 1,399.00円 1,404.00円
60A 1,678.80円 1,684.80円
従量料金(1kWhの単価)
  ズームエナジー 東京電力
~120kWh 19.50円 19.52円
120~300kWh 25.98円 26.00円
300kWh~ 29.98円 30.02円

これがどれくらい安くなるのか計算してみると・・・

  • 一人暮らし(30A/約240kWh月)⇒年間100円
  • 二人暮らし(30A/約370kWh月)⇒年間150円

くらい安くなります。

(しょぼすぎる・・・)

しかし、料金表をよく見てみると、小さくこんな文字が…

XOOMの嘘

新規お客様は最初の3ヶ月のプロモーション期間経過後は弊社の価格変動レートを適用させていただきます。

簡単にいうと、

  1. ホームページの料金表は契約から3ヶ月目まで!
  2. それ以降はこっちで料金を決めるよ!

というもの。

実はこの「弊社の価格変動レート」はホームページにも電気需給約款(契約条件など)にも私がみる限りでは記載はありません。

契約後4ヶ月以降は高くなる可能性あり

最初の3ヶ月はわずかにお得な料金プランですが、4ヶ月目以降はどうなるか分かりません。

こちらのヤフー知恵袋で知人の勧めでズームエナジーに変えた方によると、契約してから11ヶ月後から電気代が急に高くなってしまったようです。

弊社の価格変動レート」で急に11ヶ月後に高くなったのでしょうか・・・

(ちなみに2018年に燃料費価格高騰などが原因で電気代が高くなった電力会社はありません。むしろ関西地域の電力会社は値下げしています)

虚偽の内容で勧誘されたケースも

さらに友達からの勧誘でズームエナジーを契約してしまった方によると、

  • 政府は隠しているが、2020年までに新電力に乗り換えないといけなくなる
  • 放って置くと、主要電力会社(東京電力など)の子会社に強制的に乗り換えさせられる
  • そうするといつまで経っても高い電気代のまま

という説明があったようです。

ぶっちゃけ嘘ですよねwww

これが事実ならどうして政府は電力自由化を推し進めたんだという話にもなります。

2017年は都市ガスの自由化が始まり、今後は水道の自由化も決定しました。

「インフラは民間に任せよう」という政府の方針とは真逆の考えになります。

また、東京電力の子会社に「あしたでんき」という新電力会社がありますが、料金も新電力の中でもかなり安い部類で、むしろズームエナジーにするよりもお得です・・笑

あくまでネット上の証言ですし、このような内容はズームエナジーのサイトにも一切書いていませんが、ACNの信者はこのような内容で勧誘しているのでしょうか・・・

【マルチ商法?】電気代が0円になるからくり

とはいえ、「ズームエナジーはお得ではない、高い」とは一概に言うことできないのが、「XOOM エナジーお友達紹介プログラム」です。

簡単に説明すると、

  1. 友達を20人をズームエナジーに切り替えさせる
  2. 友達20人の請求額の平均が自分の電気代から引かれる

という仕組みになっています。

例えば、私がAさん~Tさんの合計20人をズームエナジーに勧誘したとします。

それぞれに請求額が、

Aさん5,000円

Bさん6,000円

Cさん4,000円

Tさん5,000円

で、20人の平均請求額が5,000円と仮定します。

私の電気代が5,000円だとしたら

5,000-5,000=0円

になります。

このように20人以上を勧誘すると、自分の電気代がほぼタダ同然になるというシステムになっているのです。

しかし、誰も幸せにならない勧誘システム

友達20人以上を勧誘すれば、自分の電気代はタダ同然になるこのシステム。

でも実際そうはいかないと思います。

ズームエナジーは最初の3ヶ月はちょっと安いですが、4ヶ月後以降からは高くなる可能性があります。

そのため、誘った20人のうち何人かに解約されてしまう可能性もあり、そうすると自分も今まで通りの高い料金に戻ってしまいます。

それどこか誘った友達からは「逆に高くなった!どうしてくれるんだ!」と批難されるでしょう。

たかが、年間数千円~数万円の金額のことで、友達を失うのは割に合わないと私は思いますね・・・

ズームエナジーの安全な解約方法

このようにズームエナジーはマルチ商法じみた方法で知識のない人から電気代をむしり取ります。

では、どうやってズームエナジーから抜け出すのか?

その具体的な方法ですが、

  • すでに申し込んでズームエナジーの電気を使っている人
  • 申し込んだが、まだズームエナジーを利用していない人

によって解約方法が異なります。

すでにズームエナジーの電気を使っている人の解約方法

ズームエナジーを使って請求が来てしまっている人の場合、

他の電力会社に乗り換えるのが手っ取り早い解約方法です。

電力会社の切り替えに関しては、「新しく契約する電力会社が代行して解約手続きを行う」仕組みになっています。

ズームエナジーに乗り換えたときにも、以前利用していた電力会社に解約の手続きをしませんでしたよね?

それと同じでズームエナジーから他の電力会社に乗り換える際もズームエナジーに対して解約手続きは不要です。

ズームエナジーを解約するなら、どうせならより安い電力会社と契約するべきです。

当サイトの「電力会社一括シミュレーション機能」では、

  1. お住まいの地域
  2. 電力使用量
  3. 契約アンペア数

を入力すれば、全国の電力会社を一括比較して、安い順番からランキング形式で比較・検討することができます。

もちろん、ズームエナジーを掲載しているような大手比較サイトと違い悪質な電力会社は排除しています。

また、電力会社乗り換え初心者の方でも分かりやすく、電力会社の選び方のポイントをまとめてあるので、是非とも活用してみてくださいね!

申し込んだが、まだズームエナジーを利用していない人

ズームエナジーに申し込んだからといってすぐにズームエナジーの電気を利用して言えるわけではありません。

以前利用していた電力会社からの請求が来ていない場合は、ズームエナジーのキャンセルを行うことができます。

申込みのキャンセルはズームエナジー公式サイトの下にある「お申込みのキャンセル」から行うことができます。

XOOMエナジー解約

明記はないが、多少の違約金の可能性あり

解約時の違約金に関しても具体的に明記していません。

それっぽいことは電気需給約款の36項「お客さまからの需給契約の変更または解約に伴う料金の発生」に書いてありますが、具体的な金額は明記しておらず、

当社は当社所定の手数料を申し受けることがあります。

とだけ書かれています。

具体的な金額は記載されていませんが、法外な料金を請求されたら国民生活センター(http://www.kokusen.go.jp/)に相談をすべきです。

解約時に違約金がかかる電力会社ももちろんありますが、概ね1,000~2,000円が相場で、これ以上の場合は違約金の相場を超えていると判断できます。

とはいえ、違約金が多少かかったとしても長期的にみるとズームエナジーよりも他の電力会社に変えたほうがリーズナブルですし、できるだけ早く解約することをおすすめします。

まとめ:申込みはやめるべき!メリットはありません

ねずみ講やマルチ商法まがいの勧誘で契約者を増やしているズームエナジーについてのまとめです。

  • お得なのは最初だけ4ヶ月目以降は高くなる可能性大
  • 友達を失う覚悟なら自分の電気代はタダ同然になる
  • 今すぐ解約すべき
  • ぶっちゃけ他の新電力会社の方がリーズナブル

電気代が安くなるとか政府がどうたらこうたらとか言って色んな人を勧誘しているようですが、電力会社をズームエナジーに乗り換えるメリットはないと思います。

ズームエナジーの安全な解約方法にも書きましたが、安全でリーズナブルな電力会社に乗り換えた方が長期的に見ても電気代を節約することができますし、周りの人に悲しい思いをさせることはありません。

電力を販売するには「登録小売電気事業者」の許可を資源エネルギー庁から得ないといけないのですが、このような悪質な業者は速やかに免許の剥奪を行ってもらいたいものです。

今回の記事は怒りで感情的な内容になってしまったかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました。